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ごくごく一般的な『昔々70年代少年』です。
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ドバイ雑感

2009年12月15日

バブルの決着点は何処になるのでしょうか。

ドバイ雑感UAE中央銀行は地域の銀行への資金支援を表明し落ち着きを取り戻しつつありますが、実需を超えて膨張した部分は何処かで誰かが調整しなければなりません。
これが後処理の常です。
救いは、依然、膨大なオイルマネーを持つUAEの盟主アブダビの存在でしょうか。

一見するとドバイは貿易立国として繁栄するシンガポールとよく似た骨格を持っています。
新興の都市国家だけに歴史や文化的な遺産に乏しいのもよく似ている。

UAEでよくあるのがヘリテージ、ヘリテージヴィレッジなるものでした。
遺産とか遺跡とかの意味ですが、残念ながら観光資源としては見劣りする貧しいたたずまいです。
ドバイ雑感石油資源が発見される前は、天然真珠の採掘か漁業くらいしか産業が無かった海沿いの砂漠の国ですので、国独自の力とてなく、そもそも各首長国の住民自体も17,8世紀にアラビア半島南部から流れてきた異流民に過ぎません。
昔から、歴史や文化を育むのは肥沃な大地であり、この地にそれを望むのは困難だったようです。
イギリスの保護統治下で各首長国は極貧の状況に甘んじるしかありませんでした。

ドバイ雑感そういう歴史だからこそ彼らは世界中の冨に執着したのだとも言えるようです。

取りも直さず、ドバイは人口の90%が外国人であることからイスラムの習慣は比較的希薄で、外国人が暮らすには快適だとも言えますが、反面、そういった背景から歴史や文化が作り出す独特の“ひだ”であったり“陰影”的なものであったり“匂い”であったり、つまり人を固執させる魅力に乏しいとも言えるようです。

申し訳ない、僕の見方が穿っているとも思えませんが。

シンガポールも同様にリゾートに力を入れてきたようですが、リピーターが増えないことに苦慮し、テーマパーク誘致に懸命だと聞き及んでいます。

ドバイ雑感さてドバイはどうなるのでしょう。
暫くはバブルの付けを払いつつも、中東や西アフリカ諸国の中継貿易拠点化を進めるなかで、器に水を張るように、皮袋に酒を満たすように歴史を刻んでいって欲しいと思います。


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Posted by 風街ろまん at 18:39│Comments(0)
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